海外挙式にかかる費用はいくら?
総額や内訳、人気エリアの平均相場

海外挙式っていったいいくらくらいかかるの?どれくらい費用を用意しておけばいいの?予算は?など、海外で結婚式をする時の費用総額はなかなかイメージしづらいものです。
海外リゾートではカジュアルな式をするのか、チャペルで行うのか、選ぶ挙式プランやオプションでも費用相場は変動し、滞在費で考えれば滞在日数を増やせば費用はその分変動します。着用するウエディングドレスやタキシードなどの衣装によっても変動します。
海外挙式の費用は、人気エリア、シーズン、スタイルによって大きく変わるため、上手くプランを組むことで国内挙式よりも比較的費用が抑えられる可能性も大。 費用の内訳や相場を確認して、賢く海外挙式をプランニングしましょう!

【引用】「結婚トレンド調査2020【海外ウエディング編】調べ」(ゼクシィ) https://souken.zexy.net/data/trend2020/OW20_report.pdf

海外挙式にかかる総費用の平均額は?

海外で挙式を挙げる際にかかる総費用の平均額は213.3万円と言われています。 ハワイ、グアム、ヨーロッパ、アジアなどで行われた挙式の平均額となっています。その中には旅行費用、挙式にかかる費用、現地でのウエディングパーティー・会食の費用の合計が含まれており、ゲストの負担額は含まれていません。
平均金額は、カップルのこだわりやドレス・ゲスト数・滞在期間などによって差がでる為、カップルによってはもっとリーズナブルな料金で海外挙式を実現出来る場合もあります。また、213.3万円の中には、新婚旅行を兼ねて海外挙式を選ばれているカップルもいる為、結婚式とハネムーンを兼ねた金額だと考えた場合、決して高くないと感じるカップルもいるかもしれません。

海外挙式にかかる主な費用の内訳

海外で結婚式を行う場合、主な費用としてどのようなものがかかってくるのか?費用の内訳を記載していきます。

挙式にかかる平均費用は117.1万円

カップルが選ぶ挙式会場や参列者の人数、ウエディングパーティーの有無、お土産代などどこにお二人のこだわりポイントを置くかによっても変動します。たくさんの写真を残したい!とお考えの場合で、フォトツアーやビーチ撮影などの撮影オプションを多く取り入れたい場合や、基本プランを利用せずに希望する内容のみを取り入れた場合などは費用が比較的上がります。
プロデュース会社によっては、不要なオプションを抜いたり、必要なオプションは足したり出来る会社も有りますが、パッケージプラン内に含まれているものはカップルが不要だと思っても抜いたり出来ず、権利放棄となってしまう場合もあります。

※ここでの挙式の費用には、会場使用料、衣装、小物、ヘアメイク・エステ、ブーケ、アルバム・ビデオ、関係者への謝礼などが含まれています。

以下で項目毎の内訳をご紹介します。

衣装の平均費用は42.6万円

新婦の衣装の平均費用は28.7万円となっており、新郎の衣装の平均費用は13.7万円です。
もちろん、使用したい小物やこだわりのアイテムなどがある場合は、平均相場より上がる場合もあります。衣装の手配は主に、国内で購入、国内でレンタル、現地でレンタルといった方法があります。しかし、手配をお願いする会社によっては、現地レンタルは取扱いがない場合や、国内で購入したものを持ち込む場合、持込料がかかったり、現地でのメンテナンスをしてもらえない(皺をのばしたり)場合も有りますので、注意が必要です。

ヘアメイクや着付けの平均費用は6.2万円

ヘアメイクの相場は、現地でヘアメイクのプロにお願いした場合の平均費用です。
現地で専門の会社やプロにお願いせずに、自分で行ったり、友達や親族に依頼をする場合もありますが、こちらも手配依頼をする会社によっては持込をお断りされるケースも有りますので、事前に確認が必要です。

ブーケの平均費用は3.0万円

ブーケの費用は希望する花材によってピンからキリまであります。挙式をするエリアによっても大きく変動します。ハワイなどのリゾート地であれば輸入や輸送に費用がかかるので比較的相場は上がる傾向にあります。また、人件費や円安・物価高騰によりさらに平均費用が上がってくる場合も有りますが、これは日本国内でも同様かもしれませんね。
バリ島などアジア圏で挙式を行う場合の平均ブーケ代は0.7万円ほどのようです。

挙式写真・ビデオ撮影の平均費用は22.9万円

写真撮影の場合の平均費用は25.1万円となっており、ビデオ撮影の場合の平均費用は20.6万円なので、写真撮影費用の方が少し平均相場は高い傾向にあります。帰国後に国内でお披露目パーティーをされるカップルも多数いるので、その際に利用する為に写真とビデオの両方を依頼するカップルもいます。

2人分の平均旅行代金は84.2万円

旅行代金には、飛行機代・宿泊費が含まれており、ハネムーンを兼ねて海外挙式を選ばれるお二人が多い為、航空券をグレードアップすることも多く、せっかくだからいつもより素敵なホテルに泊まりたい!などで費用総額としては、少し高めになっています。
また、旅行代金は挙式を挙げる場所・エリアやシーズンによっても変わる場合が多く、旅行代金が格安になる時期を狙って、プチ贅沢気分を味わうのも海外挙式の魅力のひとつですね。

ウエディングパーティーの平均費用は21.8万円

出席者の平均人数は13.2人、2020年の平均値となっている為、コロナの影響で平均列席人数は縮小傾向にあるものの、コロナの終息が見えてきた際には列席人数も増えてくるのではないかと予想しています。ハワイ、グアム、ヨーロッパで挙式を行う場合は10人前後の出席人数と比較的減少傾向にあり、アジア圏での挙式も参加人数が10人以上の場合が多くなっています。
場所別の平均金額はハワイが20.9万円、グアムは27.5万円、ヨーロッパは8.3万円、アジアは13.8万円と差があり、旅行費用が比較的押えることが出来るエリアに関しては高めになる傾向にあります。旅行費用が抑えられると列席人数が増える傾向にあるのでエリアと列席人数によって変動幅が大きい事がわかります。
帰国後に会費制で二次会を開催したり、大切なゲストをお招きし料理でおもてなしをしたり、レストランウエディングでお披露目パーティーなどを開催する場合もあります。

フォトツアーの平均費用は20.6万円

フォトツアーとは挙式や披露宴以外で写真撮影を行うことを言います。国内の結婚式場では、前撮りや後撮りを行うカップルがほとんどですが、海外リゾートの場合はフォトツアーとして、ビーチや自然・街中・夜景などの現地を象徴する場所での撮影希望なども多く、リゾートならではのサービスとして人気のオプションです。
フォトツアーに何を持っていくのか?小物はどうしようか?衣装は?など準備や演出を考える事が出来るのも楽しみのひとつです!

【人気のエリア別】海外挙式にかかる費用

 

海外挙式を検討する際に、まず考えるのがエリアです。どこのエリアで結婚式をあげるのか?また、どこに行ってみたいのか?どんな写真を撮りたいのか、どんな演出をしてみたいのかなどから実現可能なエリアを絞っていきましょう。

ハワイ

平均費用は225.3万円 ハワイと言えば、誰もが一度は憧れる南国リゾートです。海外挙式で検討される方が一番多いエリアです。その中で平均費用も225.3万円と結婚式を挙げる為にかかった費用の平均総額としては、一見高く見えるかもしれませんが、この中には旅行代金・挙式料・現地でのウエディングパーティー・会食の費用の合計となっております。
物価が高いと言われているハワイでは、渡航費・宿泊費・食事などにも比較的お金がかかりますが、レストランなどで食事をした際や、タクシーを利用した際・ホテルなどでの支払の際はチップ代も別途かかってきます。チップの相場は20%~25%ぐらいがチップとしては目安となります。
費用がかかる事も多いですが、サービスの充実度やロケーションなどを踏まえハワイ挙式を選択されるカップルも多く人気エリアのひとつとなっています。
ハワイ挙式の費用についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事もチェック
URL:https://www.first-wedding.net/hawaii/style/style01/

グアム

グアムの挙式を上げる為にかかった費用の平均総額は195.6万円で、「結婚トレンド調査2020【海外ウエディング編】」(ゼクシィ)によると、ハワイの次に実施されたエリアがグアムです。
グアムは日本との時差も約1時間と少なく、渡航時の移動時間も約3時間半と日本から近くて行きやすい海外リゾートとなっている為、人気エリアのひとつとなっています。
挙式地域を選択するうえで、グアムを選んだカップルの約35.3%の方が「近い、日数がかからない」と回答されている事からみても人気の理由がわかります。
また、航空券・宿泊代を含む旅行費用に関しては平均費用もお二人で60.7万円とハワイの89.9万円より安価となっております。ハワイと比べて滞在スケジュール比較的短期間となるグアムの方が安価となるのは言うまでもありません。
挙式費用の平均総額についても、103.8万円とハワイの126万円より安価となっております。

ヨーロッパ

ヨーロッパでの挙式費用は平均で212.1万円となっており、こちらもハワイ・グアムの平均同様、挙式を挙げるためにかかった費用の平均総額となっております。 挙式を挙げるために、必要となった平均金額は100万円とハワイやグアムよりは安価となっております。列席人数も少なく、比較的お二人だけで挙式を挙げることが多くなり、平均総額が安価な理由だと考察されます。 その分、航空代金・宿泊代金を含む旅行代金はハワイ・グアムより高額となる平均102.5万円となっていることもひとつの要因だと考えられます。 現地でのウエディングパーティー・会食の費用としては、ヨーロッパは平均8.3万円とハワイの20.9万円とグアムの27.5万円に比べると非常に少ない事が分かります。

アジア

アジアで挙げる挙式の平均相場は171.8万円となっており、ヨーロッパ・ハワイ・グアム同様挙式を挙げるためにかかった金額となっております。 アジアでウエディングパーティー・会食を行う際の費用平均は13.8万円となっており、ハワイよりは少し安価となっております。しかしながら、平均の出席人数はハワイ10.5人・グアム8.7人・ヨーロッパ11.8人に対して40人とその他エリアに比べて非常に大勢の方が列席しているにも関わらず、平均金額が安価なのは現地物価の違いなどもあるのだと考えられます。

(単位:万円)

  挙式費用総額 挙式 会食・パーティー
ハワイ 225.3 126.0 20.8
グアム 195.6 103.8 27.5
ヨーロッパ 212.1 100.0 8.3
アジア 171.8 86.3 13.8

【参考】
「結婚トレンド調査2020【海外ウエディング編】」(ゼクシィ)
https://souken.zexy.net/data/trend2020/OW20_report.pdf

海外挙式で気になるゲストの費用負担

海外挙式でも親族や、仲のいい友人もゲストとして招待したい!と思われる方もいらっしゃいます。そのような場合、渡航費は一部負担すべき?それとも全額負担?など不安に思う事もあります。その際の基礎知識やマナーなどもご紹介します。

ゲストの費用負担は大きく3つのパターンに分かれる

新郎新婦がすべて負担する場合

お二人がすべて負担するケースは招待するゲストが両家両親のみなどの少人数の場合が多く、両親や親族に向けて感謝の意味を込めて海外旅行をプレゼントしたいという思いから全額負担するケースがあります。
その際、自己負担額が高額にはなってしまいますが、海外旅行と結婚式を同時に行えるというお二人の両親・親族への感謝が込められている為家族の思い出として心に残りますよね。

新郎新婦が一部を負担する

2つ目のパターンとしては、フライト代をゲストそれぞれに払ってもらい、宿泊代を新郎新婦が負担をするというパターンです。
国内挙式で言うお車代のような形で新郎新婦が負担します。全額を負担するのは難しいものの宿泊代金を負担することによって、少しでも負担を減らす事が出来るパターンです。

ゲストがすべて負担する

3つ目のパターンとして、参加するゲストがすべてを自己負担するパターンです。 この場合は、招待する前に旅費の負担が出来ない旨を伝えてから参列可能かを確認するのがマナーです。全額自己負担で参列をお願いする場合は、ご祝儀も辞退する旨も事前にしっかりとお伝えしておくといいでしょう。
また、ゲストの手間が少しでも軽減出来るように、旅行会社などにまとめて手配をお願いしたり、手配方法を何パターンか用意して伝えたりするなどの配慮するのがおすすめです。
気軽に参加出来る配慮をお二人で相談してからゲストに伝えるのが安心です。

ゲストの旅費についてのデータ

新郎新婦がゲストの旅費をすべて負担する場合、一般的に1人20万円~40万円かかります。海外挙式を行った際のゲストの平均人数は8.0人から試算すると、160万円~320万円ほどかかる試算となります。

また、全体の平均では「負担しなかった」割合が高く、エリア別の場合はグアムやアジアなどで挙式を挙げた人は「一部を負担した」「すべてを負担した」を合わせて割合が半分以上と比較的高い結果となりました。

海外挙式の費用を抑えるためにできること

海外挙式の結婚準備を行う際チェックしておいた方が良い平均総額など様々ご紹介してきましたが、抑えられる所は出来る限り節約しながら、現地でショッピングを楽しんだり、滞在時間を満喫したいですよね!それでは、最後に費用を抑える為に出来るコツをご紹介します。

挙式の日程や時期を調整する

航空券やホテルなど、旅行費用が安いシーズンに海外挙式を行う事で、少しでも費用を節約することが出来ます。当日の挙式費用は時期によって大きな差は出ませんが、旅行代金は時期によって大きく変動します。
挙式日や時期にこだわりがなければ、ゴールデンウイークや年末年始などを避ける事で比較的安価に抑えることが出来ます。
また、旅行会社や各プロデュース会社で開催される割引キャンペーンやブライダルフェアに参加すると得られる特典なども通常とは違う値段で予約出来る可能性もあります。 キャンペーン情報なども、是非チェックしてみてくださいね!

会場の手配を自分たちで行う

現地に慣れている場合や言葉が話せるなど直接連絡が出来たり、手配が出来るようであれば宿泊先などの手配だけでも、自分達で行うと費用が抑えられる可能性があります。 しかしながら、トラブル発生時や手配・対応に手間がかかるなどのデメリットもある為、日本で相談や手配を依頼出来るプロデュース会社へ依頼するのがベターですが、費用をどうしても抑えたい場合で、現地に慣れている場合などは検討しても良いでしょう。

持ち込み可能なものを確認する

招待状などの小物は、自分たちで手配すると費用を抑えられる場合がある為、もし使用を考えている場合は一度手配先に確認してみると良いです。何を持ち込むかによって持込料がかかってしまい、結果節約にならなかった場合や、そもそも持込が出来ない場合もある為確認する必要してみるといいでしょう。

想い描いた海外ウエディングを叶えるために

同じセレモニー会場でも、アルバムの種類や写真・映像の有無・フォトツアーの有無・パーティーの有無・ドレス・装花へのこだわりなどで費用・予算が大きく変わります。 オーシャンビューの部屋に宿泊したい!フライトはアップグレードした座席で行きたい!などで旅行費用も大きく変わります。
挙式費用については、プロデュース会社毎にたくさんのプランが用意されているので、まずは新郎・新婦のおふたりが「こだわっていること」「重視したいこと」をプランナーに相談し、予算に合ったプランを提案してもらうと理想の結婚式がイメージ出来るのではないでしょうか。
後悔のない当日を迎えるために、是非ご参考にしてみてください♪